グルアキのいっちょかみ

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サントリーのビール広告が速攻で炎上した7つの理由

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ここ数日サントリーのビールの広告動画が炎上してるみたいっすね。こういう炎上ってどこまで広告代理店がやってるんだろう。下品だーとか煽るところまでやってんのかね。まあいいや、炎上の理由を7つ書き出したよ。

 

理由その1: もう見れない! 下品? エロい? サントリー頂のCM

サントリーから新発売のビール「頂」の広告動画が炎上してます。原因は、下品だとか、あからさまにエロ狙いで気持ちが悪いだとかの批判がよせられたためっぽい。ちょっと見たとこ、ゴックンしちゃったのとこは確かにちょっとエロいけど、あとは別に。

 

公式からは動画はもう削除されてしまいましたが、YouTubeで一部は見ることができます。ちょっと探して見つかったのは、6都市ダイジェスト版と東京篇。もともとは、東京、神奈川、北海道、大阪、愛知、福岡の動画がそれぞれあったみたいですが、全部は見つけられなかった。

 

というかこの、もう見れない、ってのが炎上っていうかバズを加速させてるよね。見れない、となるとどうにも見たくなるし、炎上に野次馬で参加しようと思っても見れなくて憶測でテキトーにしゃべるから話が極端になっていく。俺もまともにみれたのは東京篇だけだから割とテキトー

 

理由その2: そんなこと言うか? コックゥ〜んしちゃった(はぁと)

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東京篇で、女の子がビールを飲んで「コックゥ〜んしちゃった(はぁと)」って言ってるとこ、これはエロい、これはゴックン。でも正直そこ以外は別にエロかねえなってのが大半の意見だろ。普通にメシうまそうじゃんと。

 

なので叩いている人たちはゴックンしちゃったを一点集中なのかな―と思ったらなんかどうも違うみたいね。肉汁が出てきたと言ってるのが嫌な人とか、とうもろこしを食べてるのが嫌な人とか、一流企業が嫌な人とか、男の理想キモいとか。

 

でもあんまり見かけないのは、コックゥ〜んなんて言わねえよ派。唐沢寿明もCMでコックゥ〜ん言ってるけど、ビール飲んだその息継ぎでコックゥ〜んって出てこなくね? のどごし良いビールをゴクゴク飲んだら、「あ」か「は」しか出ねえよ。か行がまず出しにくいし、う行で吐き出さない。

 

理由その3: 笹丘明里は東京都出身

トップ画像で左から2番めの神奈川篇に出てる笹丘明里さんがかわいいなーと思って調べたら東京都出身って書いてあった。神奈川じゃないのか。てっきりご当地出身の人が出てるものかと思うじゃん。騙された。裏切りだ! 断固抗議する、かもしれない! ぷんすか。そんな憤っているときにも明里ちゃんの笑顔があると癒やされます。かわいいなぁ明里ちゃん。

 

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理由その4: おとこ側は誰なんだよ

動画はずっと男らしき人の一人称目線なので、男側はどんなやつなのかわからない。なので仮想敵を作って勝手に戦うアホが出てくる。

 

「出張できた地方でワンチャンあるかも」というおっさん

https://anond.hatelabo.jp/20170709001129

 

ワンチャンおっさんという素晴らしいネーミングを生み出したこのエントリは、もうひとつ己の中に敵も生み出したらしい。動画を見て自己回路の中でおっさんにつながって敵襲のサイレンが鳴ったようで、「おっさんの妄想」「おっさんの下心」と断じて、キモいと荒れている。美人が笑顔なんだからカメラのこちら側は若いイケメンなんだろうなぁなどと見ていた人はポカーンだ。

 

ひとりで仮想敵を作って触れないものまでみな傷つけるスタンスで、「あなたが映像を読み取る力が弱い」と、誰と戦っているのか。心の中の仮想敵は自分にしか見えないものなので、読み取る力がどうこうという話ではない。まあでもネットで仮想敵をバッサリ切る文章を排便するのはすごいきもちいいよね、たしかに。こういうのが出てくると、炎上冥利に尽きるというものだろう。

 

サントリーのCMではさらに女性が「え、一流企業」と言ったあと、しなを作ってカメラ目線になる。これは致命傷だ。


「地方の女性なんてエリートサラリーマンが東京からきたらイチコロだぜw」と言っているの一緒だ。
https://anond.hatelabo.jp/20170709001129

 

一流企業、といっているセリフは俺には、※ただしイケメンに限る、の会社格付けバージョンにしか見えん。こんな読み取りかたしたやついるのか。

 

理由その5: 火種から全焼への様式

男の理想、妄想が全面に押し出されていて、女に押し付けられていて、それがキモい、やめろ、という意見で批判している人もいる。
金麦と何が違うんだ。
女は専業主婦で家で待っていて夫のためにビールを冷やしておくものだみたいな関白主義という男の理想妄想が見えている金麦はとくにここまで炎上していない。

 

違いはまあゴックンか。ゴックンを連想させるセリフは、まあたしかに叩かれる要素はあった。でもそれで、単体では特に叩かれようのない肉汁とかとうもろこしまで叩くやつが出てきたのは、一箇所気に入らないところが出てきて集団の同調が生まれたらもうとことん全部叩いて良しの雰囲気になる日本の炎上の様式美。

 

理由その6: 炎上で届けるメッセージ

商品名を印象付けることには成功したと言えるのかもしれない。ただし、ブランドのイメージの向上には繋がらない。むしろ、逆だ。

https://www.buzzfeed.com/jp/takumiharimaya/suntory-itadaki?utm_term=.dvNz7XXpX#.eh7pRYY3Y

 

今回の件がブランドイメージを下げたって意見もあるけど、そうか? もともと今回の件を叩いている層って、ターゲット層じゃなさそうじゃね? 知らんけど。酒好きほどシモネタへの許容度は高いだろ。

 

ちょっと前にアパホテルが中国人から叩かれかけて、毅然とした態度でむしろ好感度を上げたように、今回も酒好きからの認知度はむしろ上がったうえに、炎上のおかげでもともと興味持っていなかった人にまで商品名が届いてむしろプラスなんじゃね。ビールの広告が嫌だからジュースまで買わないなんてとこまではどうせ行かないだろうしね。

 

ターゲットではない人に炎上させて、ターゲットにメッセージを届けるって、燃費効率がとても良いね。

 

理由その7: ビールは季節モノが出しにくい

ビールってさ、季節モノとか新製品が出しにくいんだよね。

 

ジュースとかお菓子だと、スイカ味とか、桃味とか、季節限定の風味を出せるじゃん。だからとてもやりやすいわけ。売上が鈍化してきたなーってときとかに、新しい味を季節限定で出せば、話題にもなるし、試しに買ってみようって人がたくさん出て売上も伸びる。新製品もおもしろい味のがあれば盛り上がる。

 

でもビールってそうはいかない。ビールはビール味だからビールなのであってビール味以外のものを出されても、ねえ。作れるのかもしれないけど、スイカ味のビールとか。売れないだろうね。試しに飲んでも損する気しかしないし。

 

だからビールの場合、季節モノとか新製品は広告で勝負するしかない。正攻法は、ビールを飲んだあとの「ぷはぁー」をいかにおいしそうに見せるか。全世代に好感度の高いタレントを使って、ゴクゴクおいしそうな音で飲ませて、一拍溜めてからの、「ぷはぁー」。これ。今回のサントリー頂も唐沢寿明の「コックゥ〜ん」美味そうだね。でもみんなこの手法は慣れて見飽きたよね。

 

だから邪道の炎上。いったん炎上すれば正攻法の広告を打つよりも早く広く拡散されるから、ジュースやお菓子に対してハンデを背負ったビールの広告としては手っ取り早いんだろう。そして今回はこの手を選んだというわけだ。

 

ターゲットと広告を打つ場所から男がマジョリティだろうと踏んだのかな男性目線で動画を作って、酒とシモネタは親和性が高くて製品ターゲットはシモネタ許容するだろうと踏んだのかなエロ拒否を燃料ターゲットに据えて。実際そんな意図だったかは知らんけどまあうまく拡散はされたね。

 

というわけで

セリフがひとつエロいだけであとは別にって感じの動画がうまく炎上して拡散されたねおめでとうって話でした。笹丘明里かわいい。